斑尾高原観光協会の佐藤豊さんに、「森林セラピー基地」斑尾高原のモニターツアーでは、ノルディックウォーキングが取り入れられました。森林セラピーとノルディックウォーキングのコラボレーション。そのワケとは?
斑尾高原が、「森林セラピー基地」に登録されたと伺いました。
- ■佐藤:昨年、全国で実証実験が行われ、今年の春の飯山市も含めて全国6箇所が森林セラピー基地として認定を受けました。
「森林セラピー」の実証実験とは具体的には、何をするのですか?
- ■佐藤:飯山市の場合は、信州大学で大学生12人が被験者となり実験を行いました。
長野市内の街を歩いた時の体の状況と、斑尾高原をはじめとした森林を歩いた時の体の状況を調べます。
例えば、血液や血圧、また、唾液中の成分なども比べます。
そして、街と森林では森林の方がストレスが軽減されること、体がリラックスしていることなどの結果を実際に証明する実験を行いました。
今回のモニターツアーでも「森林セラピー」の効果はありましたか?
- ■佐藤:はい。
今回のツアーも測定を行いましたが、唾液中の成分のアミラーゼの数値がみなさん下がっています。森の中にいるとリラックスすることで、ストレスの度合いが下がる。という結果が出ましたね。
今回のモニターツアーを実施された側としての感想はいかがですか?
- ■佐藤:今回は、モニターツアーということで、こちらで決めたメニューをみなさんに行っていただきました。
測定の数値ということももちろん重要ですが、やはり森林の中を歩くということがとても気持ちがいいことですから、気持ち良く精神的にもリフレッシュして帰っていただけたかな。と思っています。
今回のセラピーツアーで「モニター」という形をとった目的はなんですか?
- ■佐藤:今年の4月に、全国6箇所が森林セラピー基地の認定を受けましたが、またプログラムや、ペンションやホテル(斑尾にはペンション・ホテルが80件ある)など、受け入れ態勢が全国的にもまだ完全には整っていません。
そのため、今回はモニターツアーを開催することで、お客様からさまざまなご意見を頂戴し、来月の4月グランドオープン予定に向けて、より良いプログラムを作っていこうと今がんばっています。
ツアーのメニューつくりに苦労する点はありますか?
- ■佐藤:今回のモニターツアーでは、ガイドの案内で森林の中を歩いたりすることはもちろんですが、ヨガを体験していただいたり、ノルディックウォーキングを体験していただいたりしました。
秋に予定しているモニターツアーも、工夫をしながら、どのようなプログラムがお客様に受け入れられるのか、また今後どのようなものをこちらから提案していくべきか。というものを話し合い続けて行こうと思っています。
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斑尾高原観光協会 佐藤豊さん
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新潟県松代町
(現・現在十日町市)出身
33歳
長野市で観光のガイドブックなどの情報誌編集者を経て、現在は斑尾高原観光協会の職員に。
「自分自身が楽しんでいなければ、お客様には良さを伝えられない。」をモットーに斑尾の良さを広める活動をされています。
関連リンク 斑尾高原観光協会 |
森林セラピー
森林の持つ「癒し」の効果を生かして行うセラピーのことで、健康の増進や、病気の予防・
治療・リハビリを行うものである。
斑尾高原
長野県の北端、新潟県との県境にまたがる斑尾山の北東側の山麓に広がる高原リゾート。
グリーンシーズンにさまざまなアウトドアスポーツや自然体験、トレッキングなどを楽しむ人たちで賑わう。山麓に広がる森、そしてところどころに点在する湿原や湖沼は、多くの野生動物や山野草の宝庫で、四季折々に目を楽しませてくれる。
関連リンク:斑尾高原観光協会
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