横浜は2009年に開港150周年を迎えるのだそうです。横浜市では開港150周年記念テーマイベントという博覧会のようなものを計画しています。

山崎洋子「赤い崖の女」

ところで、『赤い崖の女』というすごくおもしろい小説を最近読みました。
その著者の山崎洋子さんは横浜を舞台にした小説をよく書いている人です。「横浜幻燈館」など、古い時代の横浜を舞台にした人間模様を描いた“横浜三部作”は私にとって特にお気に入りなんですが、今回これで四部作になったことになります。

『赤い崖の女』は、漁村だった本牧で生まれた希沙が運命に翻弄される物語です。不幸な人生で終わっても不思議はない境遇だったのに、横浜という町が社会変化のさなかだったため思わぬチャンスに恵まれます。西洋文化の玄関となった横浜は、いわばベンチャービジネスの舞台になっていたのでした。自由に職業を選ぶことなど考えられなかった時代が、横浜から変わろうとしていました。しかも女性にもチャンスが訪れたのです。

希沙が思いを寄せながら別れ別れにならざるをえなかった卯之吉と再会と思わぬどんでん返しなど、横浜になじみのない人が読んでも本当に楽しめるエンターテインメント作品です。私は電車の中で読んでいて、思わず乗り越しそうになりました。

本牧、関内、吉田橋などふだんからなじみのある地名が出てきます。希沙や卯之吉などの登場人物が賢明に生きた場所で、22日のノルディックウォーキング体験会は開催されます。